「できる人」「できない人」

「できる人」「できない人」「健常者」「障害者」
この4つの言葉を組み合わせるとしたら

できる人=健常者
できない人=障害者

社会の中では暗黙の了解でこのように組み合わさります。

 

 

「できない人」と思われている障害者の中でも

できる人=企業で一般就労している障害者(障害者雇用)
できない人=企業で働くことができず、福祉就労(就労継続B型事業所、生活介護事業所)に行っている障害者

これも社会の中では暗黙の了解。

 

 

先日、特別支援学校3年生のお子さんをお持ちの、お母さんと話をする機会がありました。

「この時期、学校卒業後の進路が次々決まっていく。一般企業に就職できた子供を持つ母親は~勝ち組~
福祉就労として作業所に通うことになった子供を持つ母親は~負け組~と口には出さないが
暗黙の了解で、そのような空気が流れる」
特別支援学校高等部卒業後の進路状況

と話してくれました。

 

 

社会で「できない」と思われている障害者を、さらにその中で、「できる」「できない」と無意識の中で分けてしまう、
福祉就労している人たちは「できない人」なのでしょうか?

私は25年間障害者福祉に携わり、企業で働く障害者もたくさん見てきました。
障害者が働いている企業に訪問へ行くと
「~さん(働いている障害者)仕事できないんだけど職員さんなんとかしてよ」「こいつできないんだよ」「こんなこと行ってもこの人(障害者)大丈夫ですか?」
露骨に苦情を言ってくる、はれ物に触るように、障害者にどう接していいかわからない…
企業で就職したからといって、障害者のバラ色の人生が待っているわけではないのです。
結局「できない人」として就労に失敗して施設に戻ってくる人は多くいます。

しかし受け入れ側の企業を責めるわけにはいきません。
企業経営者は「障害者法定雇用率」達成のため障害者を雇用します。
しかし、直接障害者と関わる現場の人たちは、今まで障害者の人と関わったことがなく、
どのように接していいのかわかりません。「障害」ということがわかりません。

 

かたや「できない人」の行くところ、と思われている福祉就労している人たちはどうでしょう。
私が取材してきた施設では一般就労してきたが、うまくいかず戻ってきた人が、その人の特性を生かし
プロ顔負けの仕事をしている人もいました。(上州水土舎ソーセージ作り他)
企業では「できない」と言われ続けた人が、施設では「できる」と言われイキイキと働いています。

障害者施設は、「できない人」=「生産性がない人」が行くところという社会認識を
払拭しなければいけません。

 

 

企業で働くことを否定しているわけではありません。
障害者雇用率、という国の定めた数字だけ先行して、それを受ける
社会の人たちの障害認識が追い付いていないことと、
障害者の働く形の選択の狭さ、施設の工賃の低さに問題があると考えます。

(問題点を一つ一つひも解いていくと、深くなってしまうのでここでは省略します。)

 

 

障害者施設も「できる人」たちが働いている場であり、
私達は、そのような社会の仕組み作りを行っています。

 

 

 

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