いい物つくり施設1 鹿児島県「花の木農場」

しばらくの間、北海道から沖縄まで私が訪問した、いい物つくりをしている障がい者施設の紹介をしたいと思います。

 

施設名:社会福祉法人白鳩会

通所施設 セルプ花の木 「花の木農場」

業種:養豚飼育、加工

定員:就労移行支援、就労支援B型、生活介護

住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北9445-2

 

2012年10月鹿児島県の南端に養豚を行っている障がい者施設があることを知りました。

実際にこの目で確かめたい、そう思いすぐに電話をして、一人「花の木農場」へ行きました。

着いたその日に中村隆重理事長が鹿児島市内までわざわざ来てくれて一緒に食事をしてお話をきかせていただきました。

そして次の日、養豚現場へ見学。

からだじゅうで養豚と向き合い仕事をしている彼らの姿を見て、私の中にこみ上げてくるものがありました。

 

2012年12月私と他メンバー2人と再度「花の木農場」へ

作業着に着替えて一緒に作業をやりました。

長靴を消毒。

 

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彼らに指導を受けながら、糞処理運び、餌をあげること…

 

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普通養豚場では糞の始末や餌やりは機械が行います。

機械での作業は豚には大きなストレスとなります。

ここで働く障がい者の人たちは豚に話しかけながら、丁寧に手作業で糞の始末を行い、餌をあげていきます。

ここで働く人の中には言葉数が少なくコミュニケーションが苦手な方がいます。

しかし豚への愛情は言葉などいりません。

ここの豚たちはいつも人と接しているため人なつっこい豚たちです。

人が近くへ寄るとすべての豚が近寄ってきます。

いつも豚と接しているため病気の豚もいち早く見つけることができ、他の豚への感染も防ぎます。

目に見えない愛情が良い豚肉を作っていきます。

 

【花の木ポークのおいしい秘密】

 

豚肉の味を決める3大要素全てにこだわって

手間隙かけて丁寧に育てています

 

花の木ポークは、くさみが全くなく、柔らかくてジューシー。噛めば噛むほど旨味と甘みが口の中に広がります。

コンセプト | 鹿児島のめぐみ 花の木農場

花の木農場の豚

花の木ポークを食べたお客さんからは、

「これが本当に豚肉なの?」とよく言われます。

「豚も牛も鳥も食べられないのに、花の木ポークだと食べられるんです。」

「花の木ポークを食べて、お肉が食べられるようになりました。」

 

こんな事言っていただけると少ない頭数を丁寧に育ててきた甲斐があります。

 

この、美味しさの秘密は、豚肉の味を決める3大要素

育て方、血統、えさ

にとことんこだわって、手間隙かけた丁寧な育て方にあります。

 

花の木ポークの育て方

丁寧に、ストレスなく育てる

 

花の木ポークが一番を注いでいるのは「いかにストレスなく育てるか」日本の平均規模の半数以下の頭数を非常に丁寧に育てています。

大規模農場では30頭前後を一緒に飼うのですが、花の木ポークは6頭前後が一緒です。

コンセプト | 鹿児島のめぐみ 花の木農場

利用者

機械で餌やりフン始末をしている養豚場の豚は人と関わったことがないので、人が来ると逃げてしまいます。

このような育て方をしている豚は常にストレスを感じています。

 

しかし、花の木農場の豚は手作業で餌をやり、手作業でフンの始末を

するので人なつっこい豚でストレスがありません。

 

JAの職員、世田谷区の元養豚業者(2年前まで)ほか関係者等

の話しでも、肉の味を決める一番の決め手は、ストレスの有無であると

どの方も言います。

 

美味しい豚を育てる最大のポイントは、いかにストレスなく育ってもらうかです。

 

花の木ポークのえさ

ジューシーな肉質を持つ豚に育てるために

 

肉質を上げるために、飼料の中身にはとことんこだわっている。→ニッパイ(日本配合飼料)の餌を使い、「マイロ」や「ふすま」等の餌で育ちます。

トウモロコシの餌の場合、生まれてから出荷まで約5カ月ですみますが、

上記の餌を使うと、6か月かかります。それゆえ、期間あたりの出荷量は、

トウモロコシの餌の場合よりも減ってしまいますが良い肉質になります。

 

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また、出荷2ヶ月前より「アルキンゴールド」という海草粉末配合の餌を

60日間限定で与えることによりミネラル分豊富な肉に、

さらに鹿児島特産である施設で栽培している低農薬の大隅茶を配合する

ことによりカテキン、ビタミンEによる肉の酸化防止作用が働き臭み

がなくなります。

 

そして何より、最大の特徴は「脂」です。融点が低く口の中でさらっと溶け、クリーミーだけど焼き上げると香ばしい独特の風味がお楽しみいただけます。

 

病気にならない安全対策

 

母豚(母親豚)豚舎は特に細心の注意をはかり、立ち入り規制や禁止等の徹底をしています。

そして、日々の餌やりやフンの掻き出しを機械ではなく人が行うことにより、病気の早期発見に気づくことができます。そのためワクチン注射は通常より少ない回数の接種ですむのです。

 

味にとことんこだわる生産形態

生産からお客様の口に届けるまで一貫してプロデュース!

 

花の木ポークは生産からお客様の口に届けるまでを、施設が一貫して

プロデュースする新しい一次産業の創造を志し、味にとことんこだわる

生産を実践しています。

その一環として、毎年5月施設をオープンにして祭りを開催しています。

これが本当の意味での生産者と消費者の顔の見える関係作りです。

 

~コンセプト~

花の木農場は障がいのある方とスタッフが力を合わせて、「安全・安心」で「おいしいたべものを」つくっています。

「たべもの」にこだわる理由は、私たちが得意とする“手づくり”のよさが出せて、作り手の思いが伝わりやすい、と信じているからです。野菜はみんなで土づくりから手がけ、豚は自家養豚場で産ませて一頭一頭ていねいに育てます。

 

このようにスタッフの方は話します。

手間ひまかけなくては生み出せない味を、ぜひご賞味ください。

 

 

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