日本酒造りへの挑戦①

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障害者施設で無農薬酒米を作り世界に通用する日本酒を造り、「できる生産者」として認められる!
この日から私の「「挑戦」がリアルなものとしては始まりました。

ゼロからの挑戦です。

それまで日本酒のことは皆無です。「日本酒のことを知りたい」友人に相談したら実際に日本酒を造っている方を紹介してもらいました。
群馬県浅間酒造の蔵人(日本酒作り職人のことをこう呼びます)に方に会い話を聞きました。

今回話を聞いた蔵人の方は東京農大醸造学科で本格的に学び日本酒の道へ。
酒米の種類、米麹、酒母、製成、貯蔵、等々とても詳しくお話していただきました。

帰りに市場には出ない、品評会に出すお酒をいただきました。絶品でした。
日本酒の奥深さと美味しさを実感しました。

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東京駅から1時間ちょっと、あきる野市にある酒蔵へ訪問しました。
その酒蔵は、文化元年(1804年)創業の歴史ある酒蔵です。
事前アポは取り、当法人の趣旨はメールで伝えていました。

訪問時再度お話をさせていただき、
「障害者施設で酒米つくりを行い日本酒を作りたい、施設で作った酒米で日本酒を作ってもらうことは可能でしょうか?」
とお話をさせてもらいました。

答えは「NO」

理由は

1、どのような酒でも製造元である「○○酒造」と表示される
2、いくら同じ品種の酒米でも、プロの農家と素人が作った酒米では味違う
3、誰が作ったかわからない素人が作った酒米では日本酒は作れない

はっきりと言われました。

確かに、山田錦を用いた純米吟醸酒の美味しさ、歴史を受け継ぎ

変わらぬ味を守り抜いていることを、杜氏の方のお話を聞き
納得しました。

どのような出来かわからない酒米を日本酒にするなんて、そして、まだ酒米を作ってくれる施設も、酒米の種類も決まってないのに「日本酒を作ってあげます」なんていうわけがありません。

なぜ私は無謀な挑戦に挑んだのか?なぜ日本酒を造らなければいけないのか?
自問自答しながら「日本酒への道は険しく長い…」と改めて感じました。
障害を持っていても「世界で活躍する、幸せになる」そんな社会にしていく、と決めたから後には戻れません。

 

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酒米(酒造好適米)を栽培してくれる障害者施設を探します。

酒米は普通の食用米より稲の背丈が長く、穂も長い。風が強い場合は稲が長いので倒れやすいという栽培の難しさもあります。

また普通の米より粒が大きい。日本酒は周りを削るので米の中心部の芯白(しんぱく)が大きい方がいいです。
普通の白米では美味しい要素となるタンパク質、脂肪分は少ない方がいいのです。

普通の米栽培から、一部を酒米栽培しようということは、やはりリスクが大きいのだろうか?

現在千葉県のA施設へ計画書を出し、返事待ちです。
一緒に日本酒作りに挑戦してくれるでしょうか?

ぜひ一緒に日本酒を作ることを望みます。

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千葉県大網白里市にある「NPO法人ジョブファーム」から連絡がありました。

「酒米作りは初めてだが、日本酒作りのための酒米栽培をやってもいい」という連絡でした。10/24(金)大網白里市へ行くことになりました。

ずっと探していた、酒米を作ってくれる、障害者の方が働く施設。

喜びがこみ上げ、これからが始まりという強いものもこみ上げてきました。

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「障害者の作る酒米で日本酒を造る!」と決意してから、

日本酒の知識を基礎から学ぶことが始まりました。

まずは、日本酒の本を求め、本屋や図書館へ。
買いまくる、借りまくる。
奥が深すぎる…新しい発見や日本の文化を知る。

→次は、酒米(酒造好適米)の基礎知識。

→実際にいろんな日本酒を飲んでみる。

そこで「基礎から学ぶ大人のたしなみ 日本酒入門講座」第一回目も参加してみました。

日本酒スタイリスト 島田律子 さんが講師の女子だけの講座です。

生酒、純米酒、大吟醸、古酒、の4種類を飲み比べました。

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味、香りが全然違うんですね。

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酒造の思い、顔を知って飲むと一層美味しさが増しました。

これから本格的に始まっていく「日本酒作り」。

美味しさはもちろん、酒米を作る生産者である障害者の思い、それをサポートする人たちの思い、その酒米で造ってくれる酒造の思いを、ハッピーチョイスは伝えていかなければ、

と、改めて思いました。

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10月24日千葉県大網白里市「NPO法人ジョブファーム」へ行きました。
大網駅から車で数分のところに、田んぼに囲われ皆さんの仕事場はあります。

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代表者の高橋正己さんは2011年NPO法人ジョブファームを立ち上げ、現在8名の障害を持っている利用者の方と仕事を行っています。

ジョブファームは稲作農業とハウスで野菜栽培をしています。

駅から作業場へ行く途中、田んぼを見せていただきました。
「ここが来年酒米を作ろうと思っている、一反半の田んぼですよ」と車を止めて案内してくれました。
来年の今頃は、黄金色の稲穂をつけた酒米が、この一反半の田んぼすべてに生っていることを願い、絶対に美味しい日本酒を造ることを、心に誓いました。

代表者の高橋さんの実家は米を作る農家、実家は高橋さんが小さな頃は酒米も作っていたそうです。
しかし、時代とともに日本酒生産量が落ちていき、地域の酒蔵が潰れ、それとともに酒米も作らなくなったとのことです。
酒米栽培について高橋さんのご両親が知っているということを聞き、心強く感じました。

そして生産者の方へ会いました。

この日は、野菜の仕事をしていました。

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「日本酒作るんだよね」と話しかけてくれ、私は「酒米つくり、よろしくお願いします」と答えます。
ジョブファームの米つくりは、種もみから発芽させ、苗つくりから自分たちの手で育てていきます。
ジョブファームの生産者の方たち皆さんは、障害を持っている方たちです。
しかし、障害を持っているからこそ、その人の障害特性を生かした働き方で、美味しい物ができていきます。

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今後も酒米生産者として、働き方を取材させてもらいます。
帰り際に代表者、高橋さんが言いました。
「美味しい日本酒を一緒に作っていきましょう!」

酒米栽培という新しいことへ挑戦してくれる、ジョブファームの方々に感謝し、
私は責任の大きさと、志を貫くことの意味、これから始まるワクワク感、
複雑な気持ちで帰路につきました。

次は酒造探しです

 

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